大東市400名動員の集客法則と、親子を物語の主人公に変える「没入ナビゲーター動画&風の丘ギミック」【第10回ミーティングレポート】

お知らせ

家族向けのドローンイベントに300〜400人もの親子が集まるには、どんな仕掛けが必要なのか?
そして、集まった子どもたちが「ただのスタンプラリー」ではなく、目を輝かせて物語の主人公になり、「また次も絶対来たい!」と熱狂する空間はどうすれば作れるのか?

2026年10月30日(金)、全国各地でドローンファイトおよびドローンクエスト(通称「ドロクエ」)を推進するメンバーがZoomに集まり、記念すべき第10回ミーティング(ドロクエ&AI勉強会)を開催しました。

今回は、10月24日(土)に大阪府大東市で開催され300〜400名を動員した大型イベント「DRONE GAMES」の現地検証をはじめ、初参加の竹原さん(ドローンジョプラス大阪)を迎えての「物語への没入感(イマーシブ)5大法則」、親子ドロクエ第1回の伝説的ナビゲーター実践動画の公開、川田ともみさんによる第3章「風の丘」の物理ギミック実験、さらには「わずか3分でHPを作り、1,500件の学校アプローチを最適化するAI活用術」まで、現場の一次情報が惜しみなく共有されました。

各地で試行錯誤を重ねるメンバーの実践知見をお届けします!

第10回ミーティングの開催概要

  • 開催日時:2026年10月30日(金)21:00〜
  • 開催方法:Zoom
  • 参加メンバー:鹿股幸男(代表理事)、川田ともみ(ともみん)、柴田博人(沖縄)、西硲淳(大阪・滋賀連携)、竹原@なかみゆき(初参加・ドローンジョプラス大阪)、池田美清(いけちゃん)
  • 主なテーマ:大阪・大東市「DRONE GAMES」400名動員の勝因と小学校チラシの鉄則/プチドロクエ(三好長慶×飯盛城)3つの改善点/ドローンジョプラス大阪と商標権の学び/沖縄「豊見城城×ドローン版SASUKE」構想と没入感5大要素/【動画公開】「始まりの港」ナビゲーター演出/第3章「風の丘」物理ギミック実験/3分HP制作&1,500件アプローチに学ぶ「作業はAI・戦略は人間」
第10回ドロクエ&AI勉強会 全体マップ

1. 大阪・大東市「DRONE GAMES」400名動員の勝因と小学校チラシの鉄則

ミーティング前半では、先週10月24日(土)に大阪府大東市立市民体育館で開催されたドローンスポーツの複合フェスティバル「DRONE GAMES(UNITED BY SKILL. INSPIRED BY PEACE.)」の振り返りが行われました。

現地には鹿股代表、西硲さん、沖縄から駆けつけた柴田さん、そして当日受付を担当した竹原さんの4名が集結。ドローンファイト(スマッシュ/エアー)、ドローンゲート、ドローンシュート、室内ドローンショーが一堂に会し、単独イベントとして300〜400名もの親子・来場者で賑わいました。

大東市イベント400名集客の勝因

家族向けイベント集客の結論は「小学校にチラシをまけるか」

なぜ単独イベントでこれほどの家族連れが集まったのか?現地メンバー全員が一致した結論は極めてシンプルでした。

「家族向けのイベント集客は、地元の小学校にチラシをまけるかどうかでほぼすべてが決まる」

今回は、会場である体育館の指定管理者「一般財団法人 大阪スポーツみどり財団」が共催に入ったことで、大東市内の小学校へチラシを配布することができました。

大東市立市民体育館 DRONE GAMES チラシ

ここで共有された、教育委員会・小学校経由でチラシを配布するための2つの重要ルールは以下の通りです。

  1. 「入場無料」が大前提:営利目的・利潤追求が前面に出ているイベントは小学校では配布できないため、入口は必ず「入場無料・手ぶらで参加OK」にする。
  2. 過度な懸賞表記の除外:一般向けチラシには「ドローンゲート優勝チームに韓国大会への航空券プレゼント!」という豪華特典を掲載していましたが、教育委員会を通す小学校配布版ではこの懸賞表記を抜いて配布することで審査をクリアしました。

また、チラシ制作自体も「AIでベースデザインを一気に作り、崩れやすいQRコードや細かい文字だけをCanvaではめ込む」というハイブリッド手法でスピーディーに制作されました。運営経費については、発起人である株式会社 Binairity Bridge(ドローンゲート開発企業)が中心となって集めた協賛金(スポンサー)で賄われており、今後は各地のプレイスポットが「ドローンの平和利用と子ども教育」という社会的意義に共感する地域スポンサーをどう集めるかが次なるテーマとなります。

2. 大東市「プチドロクエ(三好長慶×飯盛城)」の実践と3つの改善点

大東市イベントでは、地元・飯盛城を拠点に活躍した戦国武将「三好長慶(みよしながよし)」の歴史をテーマに、各競技を巡るスタンプラリー形式の「プチドロクエ」を実施しました。

プチドロクエ実践と3つの改善点

多くの子どもたちが参加した一方で、実際に現場を回したからこそ見えた3つの改善ポイントが共有されました。

  1. 告知段階から「あなたが物語の主人公」と伝えること
    今回は急遽スタンプラリーにドロクエを組み込んだため、子どもたちはストーリーを意識せず「紙を持ってきて印鑑を押すだけ」のスタンプラリーとして回ってしまいました。告知や受付の最初の時点で「君はこの物語の主人公だ!」と世界観へ引き込む導入が不可欠です。
  2. MC・アナウンスとの事前連携
    会場のMC担当者にドロクエの世界観や進行を事前に共有できていなかったため、「さあ、次はここのミッションに挑もう!」といった会場全体のアナウンス誘導ができませんでした。
  3. 「競技の試合時間」と「一般体験枠」のスケジュール分離
    受付を担当した竹原さんから、「本格的な試合が始まると一般の体験がストップしてしまい、スタンプを押したくても体験できない時間帯があった」という貴重な現場視点が共有されました。体験型のドロクエを軸にする際は、試合エリアと体験エリアを分けるなどの計画的なタイムスケジュールが重要になります。

3. 初参加・竹原さん(ドローンジョプラス大阪)とブランドを守る「商標権」

今回お試し参加された竹原さん(@なかみゆき)は、「宇宙とドローン」を中心にした女性だけのコミュニティ「ドローンジョプラス(DRONE JO+)」の大阪メンバーとして活動されています。

ドローンジョプラス連携と商標権の学び

大阪には約10名のメンバーが在籍し、一等資格保持者2名をはじめ、竹原さん自身も二等資格を取得して各地のイベントで活躍中。今後は地元に近い「堺市」や「泉南エリア(関西空港周辺)」でのイベント連携にも期待が高まります。

また、なぜ団体名に「プラス」がついているのかという話題から、「かつて『ドローンジョ』で活動していた際、無関係な第三者に名称を商標登録されてしまったため、『プラス』を付けて『ドローンジョプラス』にした」という経緯が共有されました。ドローンサッカーやドロクエを含め、自分たちの大切な活動やブランドを守るために「商標権」や「公式ロゴ」を早期に固めることの重要性を全員で再確認しました。

4. 沖縄「豊見城城×ドローン版SASUKE」構想と、没入感を作る5大要素

続いて、沖縄から参加した柴田博人さんより、地元・沖縄県豊見城市(とみぐすくし)にある城跡「豊見城城(とみぐすくじょう)」の物語を題材にしたドロクエ構想が発表されました。

沖縄ドロクエ構想×没入感を作る5大要素

柴田さんの企画でメンバー全員が「めちゃくちゃ面白い!」と盛り上がったのが、「プロジェクターによるAI動画演出」と「ドローン版SASUKE(サスケ)」の組み合わせです。風船割りをクリアしたら次は立体的な障害物コースへ進むなど、あえて超難関コースを用意することで、失敗しても「悔しい!次また来て絶対クリアしたい!」と子どもたちの再挑戦意欲に火をつけます。

ここから議論は、「どうすれば子どもたちが一瞬で物語の世界に没入するのか?」という5つの空間設計ルールへと深まりました。

  1. 文字を読ませず、視覚(短い動画)で見せる:企画する大人は文章を書きがちですが、現場の子どもは長い文字を読みません。ミッション前に短い映像を見せるのが鉄則です。
  2. 会場BGM(テーマ音楽)を常時流す:テーマパークに入ると必ず音楽が流れているように、会場にBGMを流すだけで空気が一変します。
  3. 待機時間に「5分間の導入ムービー」を見せる:竹原さんが参加した泉佐野のeスポーツフェスでは、順番待ちの間に「君たちはドローンで動物たちを助けるんだ!」という世界観映像と操作説明を兼ねた5分動画を視聴させてから各ブースへ進む流れになっており、説明と没入が同時に完了していました。
  4. プロジェクターや照明による視覚演出:シーンクリアごとに映像でフィードバックを返す。
  5. 「プレショー(小部屋)+ナビゲーター」のお膳立て:最初に囲われた空間で物語の案内を受けてから本番へ出発する導線を作る。

5. 【動画公開】なぜ親子が一瞬で引き込まれるのか?「始まりの港」ナビゲーター演出

「やっぱりこの導入があるかどうかで、すべてが変わるよね!」とミーティング中に全員で画面共有して見入ったのが、川田ともみ(ともみん)さんが第1回親子ドロクエ「始まりの港」で実践したナビゲーター導入&ミッション動画です。

実際の会場の空気感が伝わるダイジェスト映像をぜひご覧ください!

親子が物語へ引き込まれるナビゲーター演出

最初は「何が始まるんだろう?」と少し緊張して座っていた親子たち。しかし、スクリーンにAIで作った美しい世界観映像が映し出され、演劇経験のある娘さん(麻衣さん)がナビゲーターとして語りかけ始めると、会場の空気が一変します。

  • 「ただ輪っかをくぐるだけ」が、ナビゲーターの「風の精霊が地図の欠片を持っています!取り戻すために輪をくぐりましょう!」という声でスリリングな試練に変わる。
  • 「ただ床のクリアファイルに着陸するだけ」が、ファイルの中に地図が入っていることで「よし、地図の上に着地させよう!」という大歓声のミッションになる。
  • 「最初にドローンが触れた宝箱を開ける」ルールで、中からプロペラや「ハズレ!」が出てきて親子で大盛り上がりになる。

物理的に行っている操縦はシンプルでも、「ナビゲーターと物語のお膳立て」があるだけで、親子にとって一生忘れられない特別な大冒険になることが映像から鮮明に伝わってきます。

6. 親子ドロクエ第3章「風の丘」開催報告と、物理ギミック実験のリアル

さらに川田ともみさんからは、第1章「始まりの港」、第2章「森のトンネル」に続き、10月に開催された第3章「風の丘」(11月も継続開催)の実践報告が行われました。

第3章「風の丘」クエストとギミック実験

今回のテーマは「強い風が吹く丘で、自分で答えを見つける」こと。5つの紋章とカードを集め、「3つ並んだ宝箱のうち1つしか開けられない」という選択のドキドキ感や、集めた紋章を合わせると新しい言葉が生まれる仕掛けが用意されました。スライドにはChatGPTで合成した「3Dプリンター羅針盤」や「ルーメンの欠片」が登場し、ビジュアル面もさらに進化しています。

そして何より興味深かったのが、「風の丘」にちなんで挑戦した3つの物理ギミックの実験結果です。

  1. 【実験①】下からの「小型扇風機」による風妨害:下から扇風機で風を当てて飛行を妨害しようとしたところ、参加した親子の操縦が上手すぎてほとんど影響がなく、すんなりクリアされてしまいました(笑)。
  2. 【実験②】吊り下げ式「猫用トンネル」の親子上下通過:猫用の筒状トンネルを縦に吊るし、「子どもは上から下へ」「親は下から上へ」通すクエストを実施。上から下へは通ったものの、下から上へ入るとトンネル内部でプロペラの風が反響して舞ってしまい(乱気流が発生)、途中まで登っても落ちてきてしまうという、やってみなければ分からない物理現象が判明しました!
  3. 【実験③】天井吊り下げ「輪投げリング+文字を書いた紙」の落下ギミック:輪っかの中央に文字を書いた紙を貼り、ドローンがぶつかったら紙が落ちて文字が読める仕掛けに挑戦しましたが、ぶつかっても紙が落ちなかったり裏返ってしまったりと、固定方法にさらなる工夫が必要であることが分かりました。

こうした「現場で試して初めて分かる成功と失敗の記録」こそがドロクエ最大の財産です。今後はこれらの知見をクエストデータベースとして共有し、1人運営(ワンオペ)でも再現できるよう「音声付きスライド」や「AI生成動画パッケージ」へと発展させていく予定です。

7. 3分HP制作&1,500件アプローチに学ぶ「作業はAI・戦略は人間」

ミーティングのAI勉強会パートでは、広報やイベント運営を劇的に効率化する最新AIエージェント活用術が共有されました。

イケラボスキルで3分HP制作&自動発信

2〜3分の会話から3分でHPが完成し、Xの予約投稿まで自動化

西硲さんからは、池田(いけちゃん)が開発した「イケラボスキル(Codex)」を使い、わずか2〜3分の口頭ヒアリングから約3分で滋賀のボランティア団体のホームページが完成した事例が画面共有で紹介されました。

さらに、土台ができた後もマイクに向かって「このメンバーを追加して」「協賛ページを作って」と2〜3分喋って写真を上げるだけで次々とページが追加され、X(旧Twitter)も「近所の地域ネタを集めてきて」と指示するだけで1週間分の投稿作成から予約セットまで自動で完了する様子に、参加者から驚きの声が上がりました。

第2の脳AI連携×「作業はAI・戦略は人間」

学校営業1,500件が証明した「AIにハンドルを握らせない」鉄則

一方、鹿股代表からは、ドローンファイト甲子園の参加校募集でCodexを活用した生々しい実践事例が共有されました。

  1. 最初、Codexに全国の学校リストを約1,500件作成させ、「メール」で500件以上アプローチしたが、反応はゼロ(0件)だった。
  2. そこで鹿股代表が「この方向性は間違っている」と判断して一度ストップさせ、「各学校のWebサイトにある『問い合わせフォーム』からアプローチして」と戦略を変えて指示を出した。
  3. すると、途端に学校側からポコポコと反応が返ってくるようになった!

🗣️ 鹿股代表・池田(いけちゃん)のまとめ:
「AIは1,500件のリスト作成や送信、HP制作や記事執筆といった『作業』は驚くほどのスピードでやってくれます。しかし、メールにするか・問い合わせフォームにするかという『戦略』を立てたり、『自分たちは何を作りたいのか』という『ゴール』を決めるのは人間にしかできません。AIにハンドルを握らせて言いなりになるのではなく、人間が明確なゴールを持ち、日々の記録(Obsidian=第2の脳)とAIエージェント(Antigravity・Codex・Claude)を使いこなすことで、少人数でも全国規模のムーブメントを起こすことができます!」

今後のアクション & 次回ミーティング日程

今後のアクション&次回11/25ミーティング

ミーティングの最後には、次回に向けたワクワクする新企画とアクションが決定しました!

  1. 「AIでLINE/ブラウザミニゲームを作る無料ワークショップ」開催決定!
    鹿股代表の企画により、ドロクエの待ち時間やLINE連携にも使える「ブラウザ版ミニゲーム」をAI(ChatGPTまたはClaudeの有料版)で簡単に作るワークショップを開催します。大人も参加OKで、次回ミーティングまでに実施して成果をシェアします。
  2. 「ドロクエ/親子ドロクエ」公式ロゴの全国統一
    西硲さんからの提案により、川田ともみさんが初期に制作した「ドロクエ」「親子ドロクエ」のロゴを公式共通ロゴとして全国で統一使用していくことが決まりました。
  3. ワンオペ運営を支える「導入動画パッケージ」の検討
    ナビゲーターがいない会場でも子どもたちを物語へ引き込めるよう、AI動画や音声付きスライドのパッケージ化を進めていきます。

💻 次回(第11回)定例ミーティング

開催日時:2026年11月25日(水) 21:30〜(Zoom)

ドローンの楽しさを入口に、親子の絆や考える力、そして地域のつながりを育む「ドロクエ」と「ドローンファイト」。
自分の地域でも体験会やドロクエを開催してみたい方、自治体や学校・施設との連携をご希望の方は、ぜひ日本ドローンファイト協会のお問い合わせページからお気軽にご連絡ください!

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